もんでんあきこTHE BEST【愛しみ、深く】をネタバレ!

もんでんあきこのTHE BESTが面白い!
【愛しみ、深く】が4話の中で一番良かったです!
【愛しみ、深く】のあらすじ・ネタバレを紹介します。

 

 

この漫画はもんでんあきこさんが
最初に書いた頃の作品です。
1989年?1992年、今から26年も前の作品になります。

 

 

男と女の真面目な愛の物語も感動します!

 

 

もんでんあきこのTHE BEST【愛しみ、深く】では
戦争孤児の加代子が、死んでいく章太郎から
愛をもらって美しく成長していくストーリーです。

 

 

画像こそ古っぽいですが
作者、もんでんあきこのストーリーの良さはこの頃から
素晴らしさを感じました。

 

 

The Best【愛しみ、深く】は4話で構成されていて、
それぞれが独立した話になっているので
読みやすいのもいいところ。

 

 

以下、もんでんあきこのTHE BESTで一番良かった
【愛しみ、深く】のあらすじです。
ネタバレ含みますので注意して読んで下さい。

 

 

1話【愛しみ、深く】

 

 

登場人物

 

加代子(かよこ)

 

戦争孤児、どこにも行くアテがない。
途方にくれていたところ、
松岡という男に拾われる。

 

 

松岡章太郎(しょうたろう)

 

大きな屋敷で小説を書いている、
加代子を少女時代に救った男。
肺の病気で、余命あとわずか。

 

 

安田徹(とおる)

 

戦争(ロシアのシベリア抑留)から
帰国してきた青年。
死んだ姉が松岡の婚約者だった。

 

 

 

あたしたちはあの頃、2人で一つの命だった・・・

 

 

最後の名言にとても泣かせられます。

 

 

9歳くらいの加代子は、戦争で親をなくし、
どこにも行くあてがありません。
ボロ服のまま、松岡の家の前で座っています。

 

 

服はきたないけど、
目だけがキラキラと強い目をしていました。

 

 

家の外にいた加代子を見た松岡、
彼はこの家の持ち主で、
幼い加代子にご飯を食べさせます。

 

 

「ゆっくりお食べ、
 でも、あいにくここはコレしか食べるものがない」

 

 

少ないご飯と漬け物を食べる加代子。
それでもありがたすぎるくらいの食事でした。

 

 

「お、おじさんの分は?」

 

 

「私はいいんだ、食べるものも、この家も
 もはや私には必要ない」

 

「なんでさ!今の時期に、
 住むところがあるだけでもいいじゃない!」

 

 

気の強い加代子です。

 

 

深夜、章太郎は外に出ようとします
(自殺しようと思って海に・・・)

 

 

しかしその夜、彼女が悪夢にうなされるのをみて
ほおっておけません。
横に寄り添って、一緒に寝てあげる章太郎でした。

 

 

「大丈夫だよ」

 

 

翌日、目が覚めると、
加代子がいません。
そして家財道具のいくつかが、無くなっています。

 

 

「まあ、仕方ないか・・・」
笑みを浮かべる章太郎です。

 

 

すると、その直後、
玄関から元気そうに加代子が帰ってきました。

 

 

「小説家の先生!食べ物手に入ったよ!!」

 

 

家の掛け軸や何やらを売って、
食べ物に変えてきた加代子でしたw

 

 

「庭に畑つくっていい?」

 

 

積極的な加代子に押され、
こうして二人きりの生活が始まります。

 

 

だけど章太郎は病を患っていました。
それは肺の病気。

 

 

なかなか治らず、ある日
血を吐いてしまいます。
病院にも行かない章太郎が心配です。

 

 

加代子は急いで出かけ、
薬を持ってきました。

 

「お医者さんがタダでくれたよ!!」

 

 

「こんな高価な薬・・・タダでもらえるはずがない」
「正直に言いなさい」

 

 

「盗んだっていいんだ!でないと生きていけないもん!」

 

そして加代子に平手打ちをかます、章太郎です。
(パシ!)

 

 

愛をもって
正しいことを加代子に伝える章太郎。

 

そして2人、薬局屋に戻り、
薬を返しに行くのでした。

 

 

久しぶりに外に出る章太郎でした。
幼い加代子と2人、
近所の人は珍しそうに見ています。

 

 

「薬、盗んでしまい、申し訳ありませんでした・・・」
2人で薬屋のおじさんに謝ります。

 

 

薬屋のおじさん
「あの家には、白髪の鬼が住んでいると聞いたが
 ちゃんと良識のある方だとは・・・」

 

代わりに熱冷ましの薬を
タダでくれる、おじさんでした。

 

 

そして、そのあと海へいく加代子と章太郎。

 

 

「お前が寝たあと、
 ここで死ぬつもりだったんだ・・・」

 

 

空襲で母を失った加代子
「お母さんの手、暖かかった、
 でもだんだん冷たくなって、固くなった・・・」

 

 

母は、自分の命と引き換えに
空襲から加代子を助けています。

 

 

「私は母から、2度、命をもらったの」

 

「だから生きなきゃ」

 

そういって、章太郎を勇気づけます。

 

それから、病でいつ死ぬかわからない章太郎を、
一生懸命生きるように元気づけていく加代子でした。

 

 

こうして月日が立ち、
加代子は美しく成長していきます。
気づくと章太郎も少し元気になっています。

 

 

加代子は生理が来るほどの年齢になりました。

 

 

そんなある日、家に訪問者が。

 

 

安田徹
「松岡章太郎はいるか」

 

「誰・・?」

 

「安田久乃の弟だといえば分かる」

 

久乃は章太郎の婚約者。
徹はその弟でした。
戦争から帰国してきたのです。

 

 

久乃は病で死んでいます。

 

 

章太郎が海で死にたかった理由は、
久乃のあとを追いたかったからでした。

 

 

「久乃は死んだぞ!なぜお前は生きてるんだ!!」

 

 

章太郎に食ってかかる安田徹。
止める、加代子です。

 

 

しかし、シベリア抑留から
(戦争中はロシアで捕虜になった人が60万人いました)
帰ってきたばかりの徹、
腹が減りすぎて動けなくなります。

 

 

その徹に腹いっぱい食べさせてあげる章太郎でした。

 

 

加代子
「なんでこんな奴にごはんやらなくちゃいけないの!?」

 

 

こうして3人の暮らしが始まります。
意見はいつも衝突して
喧嘩ばかりの加代子と徹です。

 

 

「あんたなんか、シベリアで氷づけになっちゃえばよかったんだ!」

 

 

「気のつえー女・・・!!」

 

 

しかし、こうして2人は好きになるんですw

 

 

小説家の章太郎、
そして、負けん気の一徹で
文章を章太郎から学習する徹です。

 

 

ある日、机の上で眠っていた徹、
加代子は布団に行くようにと、
徹の手をにぎります。

 

すると不思議な感情が・・・

 

「章太郎さん、怖い!心臓が暴れだして・・・」

 

異性を好きになる・・・
そんな感情を知らない加代子です。

 

「加代子は・・徹くんのことが好きなんだね」

 

否定する加代子、
しかし、章太郎は続けて言いました

 

 

「私の、久乃への思いがそうだったよ」

 

 

その後、章太郎は血を吐いて倒れてしまいました。
享年32歳、眠りにつく章太郎です。

 

 

そして徹と加代子は海へ行きます。

 

 

月日がたち、強い目をした青年と、
美しい女性の加代子。

 

海で章太郎の”灰”を撒くのでした。

 

「いいのか」

 

「先生の遺言だもん、松岡家の墓に入るよりは・・・って」

 

死んだ久乃のところへ、章太郎。

 

 

そして愛しあう徹と加代子です。

 

 

徹と加代子が出会えるまで、
章太郎は生き続けていてくれた。

 

 

あたしたちは、あの頃、
2人で一つの命だった・・・

 

 

もんでんあきこのTHE BEST【愛しみ、深く】は
ここで終わりです。

 

 

幼い少女が、戦後の時代も強く生きて、
愛を忘れずに成長する物語。

 

感動しちゃいましたw

 

 

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昭和の古き時代は素晴らしいです。
いつまでたっても、忘れたくないものですね。

 

 

 


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